マカオのインフラ投資、巨大開発プロジェクトが進行中

マカオインフラ投資

 

2007年にヴェネチアンがマカオに誕生した頃から、マカオは見違えるように発展の速度を増している。

 

2014年の今は、まだ序章に過ぎず、東京オリンピックが開催される2020年頃までマカオ経済は右肩上がりの成長を遂げるとマカオ政府は考えている。

 

その発展の大きな要因は、マカオ内外で繰り広げられる巨大インフラ建設プロジェクトの存在にある。

 

 

マカオ内のカジノ建設とエンターテインメント施設の建設、周辺国とマカオを結ぶ交通インフラの建設が同時進行で進んでいる。
これら全てが完成したときには、マカオにはどのような未来が待ち受けているのだろうか。

 

毎年二桁成長を遂げるマカオのプロジェクトを紹介するjgghggfffffffffffffffffffffffff。


世界最長の海上橋「港珠澳大橋」が2016年に完成し、交通が更に便利に。

マカオ 港珠澳大橋

 

現在香港とマカオの交通機関は二種類ある。
片道一時間の高速フェリーと片道15分のヘリコプターであるが、片道約3万円もかかるヘリコプターを利用するのはごく一部のセレブのみであり、一般的には高速フェリーを利用している。

 

 

第三の交通手段である、「橋」を香港とマカオに架けるという構想は1980年代からあった話ではあるが、技術面や費用面での折り合いがつかず、具体的には進まなかった。

 

その後時は流れて、1997年香港返還を機に国策として珠江デルタ地域の一体化を推し進めたい中国政府の要望を受け、一気に実現に向けて動き始めた。

 

建設工事は2009年12月15日にスタートし、人工島の埋め立てや海底トンネルの建設など現在も順調に進んでいる。

 

 

「港珠澳大橋」は香港のランタオ島から中国の珠海とマカオを通るY字型の架橋計画であり、プロジェクトは大きく3つに分類されている。

 

主体部分となる香港国際空港西側のランタオ島と珠海とマカオの分岐点にあたる珠澳人工島までの海上橋、及び海底トンネル部。香港及び珠海・マカオ側の出入境施設。出入境施設から香港、珠海、マカオそれぞれ市街地への連絡道路で構成される。

 

 

主体部分の全長は約36キロメートル、市街地への連絡道路を含む総全長は約50キロメートにも及び、世界最長の海上橋の誕生となる。

 

 

マカオ 港珠澳大橋

 

 

この港珠澳大橋が完成すれば、香港国際空港からマカオまで自動車で約30分で到達すると試算している。
これはマカオにとっては香港からのアクセス時間の短縮と大量輸送を可能とし、更に多くの旅客をマカオへ誘客出来ると期待されている。


マカオの新交通システム(LRT)が2015年春に開業を目指す。

マカオLRT

 

2014年現在、マカオの公共交通機関は、タクシーと路線バスのみであり、一般的には自家用車での移動がほとんど。
そのため、朝夕のラッシュ時を中心に、慢性的な交通渋滞がマカオ市民や観光客の頭を悩ませている。

 

渋滞と共に大気汚染問題も深刻となっており、都市機能の強化を求められる中、交通渋滞問題を解消するべくマカオ政府は「新交通システム(LRT)」の導入を決めた。

 

競争入札の結果、受注が決定したのは何と日本の企業・三菱重工業である。

 

マカオLRTはお台場のゆりかもめと同じタイプの車両で2012年より着工され、2015年の春の開業を目指す。

 

 

第一期ルートは、マカオ北部の出入国検査場からタイパ島までの2路線約21キロメートルで、全21駅分が開業される予定。
建設費用は約47億香港ドルを見込んでおり、列車は4両編成、最高輸送人員は毎時14,000人を目指している。

 

 

マカオLRT

 

 

 

マカオ政府は、LRTの大量輸送機関の登場で、渋滞の解消と日本の技術による定時到着性の向上により、マカオ経済への好影響を期待している。

 


マカオ・コタイ地区のIR開発

マカオコタイ地区の開発

 

マカオの「コタイ地区」は、もともとあった、タイパ等とコロアン島の間を埋め立てて造成された人工島である。

 

2007年にコタイ地区初の大型ホテル「ヴェネティアンマカオ」が開業した後、2008年には「ザ・プラザ」、2009年には「シティオブドリームズ」、2010年には「ギャラクシーマカオ」、2012年には「サンズコタイセントラル」と大型IR(統合型リゾート)が次々に開業した。

 

マカオコタイ地区の開発

 

 

マカオ政府はコタイ地区を未来のマカオの観光中心地と位置づけ、アジアを代表するレジャー・テンターテインメントセンターにしたいと考えている。

 

 

2013年には、マカオでゲーミングライセンスを持つ6大カジノ企業全てがコタイ地区に旗艦施設を持つこととなった。
マカオ政府の方針もあり、コタイ地区の開発プロジェクトは全てIR型の施設となっている。

 

カジノだけでなく、ショッピングモール、コンベンションホール、エキシビジョン施設、エンターテインメント施設、テーマパーク施設などを積極的に取り入れ、ビジネス層やファミリー層なども利用できる都市づくりを目指している。

 

 

これらのコタイ地区の建設ラッシュは2017年まで続くと見込まれている。
同時進行で「マカオLRT」、マカオ国際空港拡張工事、新タイパフェリーターミナル、マカオ・タイパ第四ルート(海底トンネル)といったインフラ整備も進められ、マカオ観光事業の中心がコタイ地区になると予想される。

 

 

(参考)カジノジャパンvol.29


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