世界のカジノはマカオが優位に〜フランク・ファレンコフ氏明言〜

マカオカジノ世界一

2013年5月にマカオで開催された、ゲーミング関連展示会『グローバル・ゲーミング・エキスポ(G2E) アジア2013』にて、今後も世界のカジノはマカオを中心として動いていくことが再確認された。

 

 

ここ数年で、東アジアを中心に新規カジノが相次いでオープンされている。

 

IR型カジノが大成功しているシンガポールを筆頭に、フィリピンや日本同様にカジノ開設が具現化してきている台湾など。
こういった新規参入カジノ都市の出現は、マカオにとって脅威となるのか?
について、地元マカオでディアが毎日のように報道している。

 

 

そんな心配を払拭するかのような発言があった。

 

 

グローバル・ゲーミング・エキスポ(G2E)初日の席上、アメリカゲーミング協会のフランク・ファレンコフ氏がアセアン地域におけるカジノ市場に関して、『今後もマカオの優位は変わらない』と明言した。

 

 

急成長を遂げたノウハウ、カジノだけに依存しない観光資源の開発など、カジノ都市としての成熟性をその理由としている。

 

 

シンガポールやフィリピン、カンボジア等がどれだけ素晴らしいカジノリゾートを建設しようとも、そのあいだにマカオは更にそれを上回るものを建設する。

 

その差は、今後も決して縮まらないとの見方である。

 

 

 

また、フランク・ファレンコフ氏によると、2013年のマカオのカジノ収入は約4兆5,000億円に達する見込みとのこと。

 

これは、なんとラスベガスの約6倍にあたるカジノ収入となる。

 

この数字は、アジアではダントツのナンバーワン。
急成長を遂げているシンガポールでさえ、ゲーミング市場の収入は約6,000億円であることを鑑みると、もはや敵無し。

 

これから更にその差を広げていくとの見方が強まっている。

 

 

 

マカオカジノ世界一

 

 

 

 

 

 

 

 


マカオのカジノゲーミング市場に死角はないのか?

何もかもが順風満帆なマカオのゲーミング市場であるが、果たして死角はないのか?

 

 

現在、マカオで最も開発が進んでいるのは、南部地域のコタイエリア。
そのコタイ地区はラスベガスのIR(インテグレイテッド・リゾート)型カジノ施設の開発が進められている。

 

マカオカジノ世界一

 

 

マカオでカジノライセンスを持つ6社のうち、すでに3社(ギャラクシー、メルコクラウン、サンズチャイナ)このコタイエリアにカジノ施設をオープン済みで、マカオ半島に拠点のある、SJM、ウィン、MGMの3社がコタイ地区での建設許可をすでにマカオ政府から得ている。

 

 

すなわち、6社全てがコタイ地区にカジノを建設するという、まさに新しいカジノの中心街となる。

 

 

これだけ巨大な施設が建設される中、マカオでは就労ビザの取得が非常に厳しく、国外から労働力が入ってくるのを抑制している。

 

 

そんなコタイ地区の労働力不足を解決するべく対策が、ヴェネチアン・マカオでは順次行われている。

 

 

多人数同時プレイが可能な実践中継型カジノの導入である。

 

インペリアルスタジアム』と名付けられた新型ゲームは、中央に置かれたバカラ、ルーレット、大小のテーブルを取り囲む形で席が配置され、ゲームの実践中継映像を見ながら手元の画面を通じて複数ゲームに同時参加するというもの。

 

マカオカジノ世界一

 

 

必要最低限の人材で収益を最大限に高める新しいカジノの形と言える。

マカオの観光客受け入れは今後の課題

2013年になり、マカオではますますカジノゲーミング市場が急上昇する中、心配な点が挙げられます。

 

 

2012年に年間約2,800万人もの観光客がマカオを訪れた。
その多くは中国からの客で、中国の旧正月の時期にはマカオの出入境がパンクし、市内の世界遺産施設にも観光客が殺到し、マカオに住んでいる市民生活に多大なる影響が出た。

 

マカオカジノ世界一

 

 

現在、マカオ政府は中国との陸路、フェリーでの入出国をスムーズにするべくインフラ整備に追われている。

 

 

年々増え続けるカジノ収入と正比例して、増え続ける観光客。

 

 

労働力確保と、インフラ整備は今後の課題である。

 

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