マカオカジノはアジアにおける優位性は変わらないのか?
マカオが世界一のカジノ大国となった今、他のアジア地域のカジノ発展も目覚しい。
シンガポール、韓国、フィリピン、そして今後の解禁が期待される台湾や日本などの進行カジノ国が次々と誕生している。
アジア地域でカジノ産業の発展が目覚しい中、マカオは現在の発展を今後も維持できるのでしょうか?
何故、マカオのカジノ市場が今現在世界一の収益を上げているのか。
大きな理由としては、中国の存在だ。現在中国ではカジノは非合法であり、そんな巨大人口を抱える中国大陸と地続きにあり、中でも約1億人の人口を抱える広東省と隣接していることが大きい。
マカオはカジノ産業国としての歴史が長く、ノウハウもたくさん持ち、国の経済の屋台骨となっていることから、マカオ政府による多大なるバックアップを得ている。
また、中国中央政府によるマカオに対する政策が寛容であり協力的な点もマカオカジノを支えている。
カジノ収入ではラスベガスの約7倍近くを記録し、アジアのみならず世界的な接待的首位の地位をキープしているという事実も重要である。
マカオはすでに大型エキシビジョン等の開催を通じ、アジアのカジノ関係者にとって情報ハブとしての役割を担っている。
更に、内外のインフラ整備、2017年まで続く大型プロジェクトも追い風だ。
このようなことを鑑みると、マカオは他の新興カジノ国の手本となり、他の地域が簡単には追いつけないことは明白である。
一点だけ不安材料があるとすれば、2020年問題である。
現在マカオを支えている6大カジノ企業のゲーミングライセンスが2020年〜2022年にかけて更新時期を迎える。
その際に、マカオ政府がどのような方針を示すかに大きな注目が集まる。
方針次第では新たな局面を迎えるかもしれない。
そのときは、21世紀マカオのゲーミング史の第二幕が語られることでしょう。
(参考)カジノジャパン2014年vol.29